万年筆でひらがなの練習~ひらがなのちょっとしたコツ~

万年筆
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私は万年筆で字を書くのが好きです。
ボールペンよりも、万年筆で字を書きたくなるんですよね。万年筆が好きな方なら、皆同じでしょう。

なぜボールペンじゃなくて、万年筆で練習するかというと、万年筆は、毛筆に近いのです。
「とめ」「はね」「はらい」がわかりやすい。線の強弱も、万年筆だと出しやすいです。そして感情が伝わりやすい。私はこう思っています。



しかし字を書く機会が少なくなってきて、意識してペンを手にしないといけなくなってきました。


万年筆を使いたいのに、書く機会がない…。


しかし、万年筆が好きな私は、字が下手くそです。
なので、「字の練習をしよう。好きなだけ字は書けるんだし。」と思い、練習を始めたんです。


意外にもそれが楽しくて。練習がてら万年筆に浸れることもでき、強制されてるわけじゃないので、苦にもならなくて。


「こういう楽しみ方もあるんだな」って。

しかし、あることを知ります。

練習って、おそらくあなたも自分の名前住所から始めると思うんですが、どうですか?
私はそうでした。自分の名前。住所。友人の名前など練習していました。


そうなんです。


“漢字”ばかりに、意識がいっていたんです。


しかし、文章の7割ほどは、

“ひらがな”

ということを知ったんです。


文章を書いて、内容はさておき、自分の字をみてがっかりすることありませんか?
そうなんです!ひらがなのせいでもあるんです。


逆にひらがなを上手に書けたら文章の7割はうまく見えるはず!

ここでは、ひらがなのコツを紹介します。
まずはコツを覚え、それから書体を意識すると良いでしょう。

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ひらがなのコツ

ひらがなを書くうえでコツはいくつかあるのですが、まずは「コレ!」というコツです。

大きさを、大、中、小と書き分ける


ひらがなを大、中、小に書き分けると流れがでます。全部が同じ大きさだと流れに違和感が出てきます。
自然な流れにするには「大、中、小」に書き分けましょう。


「大・中・小」の比率は「10対8対6」が目安です。


それぞれに属する字と覚え方は、

①小⇒よめることもら (読める子どもら)
②大⇒われみろやねゑん (われ、見ろ屋根縁)
③中⇒①②以外のひらがな


このようにひらがなの大きさを意識して書くだけでも随分と見た目がよくなります。
文章の流れを演出したり、全体にうるおいを与えたりするのはやはり、ひらがなの効果です。

四角、タテ長、ヨコ長の形を知っておく

ひらがなを、で分類すると、「四角」「タテ長」「ヨコ長」たったの3種類なのです。

大きさ+形を知るだけでも、字はグンと変わります。

【四角】
⇒左右の幅を同じくらいにする感覚で書くと、バランスが良くなります。
【タテ長】
⇒タテとヨコの長さの目安は、タテ3対ヨコ2です。
タテ長のグループの字を四角に書くと、幼稚な印象になってしまいます。
【ヨコ長】
⇒タテ2対ヨコ3が目安。
ヨコ長のグループの字を四角に書くと、安定感がなくなります。

字の大きさ
ヨコ長ヨコ長の字の大きさはすべて中くらい
タテ長
四角

ヨコ線は水平を心がける

ヨコ線は、水平を心がけます。
ひらがななので、直線的ではなく、やんわりと水平に書きます。

向かい合わせの2本の線は平行

たとえば、「ま」「ほ」など、並んでいる2本の線が、バラバラの方向を向いていると、荒っぽく見えてしまいます。
「ふ」は下の線ふたつは活字だと「ハ」の形になっていますが、実際に書くときは、「い」のような形で、向かい合う線は平行にしましょう。

囲まれた空間は広くとる

「あ」「ぬ」「め」など線に囲まれた空間は、とにかくつぶれがちですよね。
線で囲まれた敷地は、ゆったりが基本です。

ここをしっかりとあけてあげると、のびのびとした気持ちの良い字になります。

結びは円でなく、眼のように

「る」「す」「よ」など、結びをまん丸にしてはいませんか?
風船みたいにふくらんでいる結びは、しまりがありません。結びは円ではなく、二回止めましょう。

交差はハッキリさせる

線と線が交わるところは、あいまいにしないようにします。
出るところが出ていないと、文字はぼんやりしてしまいます。

お手本はどうする?


お手本は、自分の書きたいと思う書体が一番です。

「こんな字が書けるようになりたい」


そう思える、見た目の気に入ったお手本を手元に置き、美しいひらがなの“使い手”になりましょう。

最後に

達筆でなくても、丁寧に書かれた字は、美しさを感じさせるものですし、好感度にもつながると思います。
万年筆では、その効果はさらに顕著に表れます。

PCやスマホに触れる機会が多い今の時代にこそ、自分の字で、誰かの心を動かせたら、こんなに素晴らしいことはないですよね。