コストコは値上げしすぎ?知らなきゃ損する節約テク5選

コストコ
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「コストコは値上げしすぎ?」と感じている人は少なくありません。

実際にベーカリーや日用品を中心に価格改定が続き、2025年には年会費も9年ぶりに値上げされました。
しかし、「高くなった」=「損する」ではありません。むしろ、賢い買い方を知っていれば値上げ後でもお得に利用できる方法がたくさんあります。

この記事では、最新の値上げ事情とその背景を整理したうえで、会員が実践できる5つの節約テクをわかりやすく解説します。

プライベートブランド商品の選び方から、ガソリンスタンドやクーポンの活用、さらに共同購入でのコストダウンまで、「知らなきゃ損する裏ワザ」を具体的に紹介。

これを読めば、値上げの影響を受けても会費以上に得をするコストコ活用法が見つかるはずです。

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コストコの値上げ、どこまで本当に「しすぎ」?

「値上げしすぎ!」と感じる背景には、店頭価格だけでなく、インフレ・物流・エネルギーの三重苦と、2025年5月の年会費改定が重なったタイミングがあります。


とはいえ、数字と事実で整理すると「しすぎ」かどうかの見え方は変わります。

本章では、①コスト構造の現実②年会費の最新比較③国内外・他クラブとのベンチマークの順で、公平にチェックします。

インフレ・物流コスト・エネルギー高騰が直撃

まず大前提として、日本の物価は足元でも上昇基調。最新の全国CPI(2025年7月)は前年比+3.1%で、生活コストの押し上げが続いています。


加えて、紅海情勢やパナマ運河の制限などで海上輸送の迂回・遅延が長引き、国際輸送コストの上振れが常態化。小売の調達・在庫コストに跳ね返ります。
さらに店舗運営では、冷凍・冷蔵や照明に不可欠な電力コストが依然重く、補助継続の一方で負担はゼロにはなりません。こうした外部環境が、大容量パックを低価格で提供する倉庫型モデルほどダイレクトに効きます。

実際、ユーザー体感でも「値上がり」を指摘しやすいのが日用品
例としてキッチンペーパーは数年での価格変動が目立ち、最近は落ち着きつつも高止まり感が残ります。

つまり「しすぎ」に見えるのは、生活必需のカテゴリで値動きが可視化されやすいことも一因です。

年会費はどのくらい上がった?会員別に最新比較

コストコ日本の年会費は、2025年5月1日から改定されました。
現在はゴールドスター/ビジネス=5,280円(税込)エグゼクティブ=10,560円(税込)が最新の基準です。
さらにエグゼクティブ会員の2%リワード上限は11万円に拡大。値上げだけでなく、還元枠やサービスの拡充も同時に進んでいます。

コスパの「体感」を数値化してみると――

  • 月1回(年12回)利用:ゴールドスターは1来店あたり約440円(5,280÷12)
  • 月2回(年24回)利用:エグゼクティブは1来店あたり約440円(10,560÷24)

つまり、利用頻度が上がるほど年会費は薄まる設計。
さらにガスステーションやクーポン、2%リワードを活用できれば、「値上げ分」を取り返す余地は十分あります。

他の会員制スーパーや海外との比較で見る本当の値上がり感

海外・他社の現行水準と比べてみましょう。
米国・カナダでは2024年9月に年会費が改定され、一般$65/エグゼクティブ$130。一方、競合のSam’s Clubは一般$50/Plus $110、BJ’sは2025年1月から一般$60/Club+ $120です。

日本の5,280円/10,560円は、為替にもよりますが国際水準で見れば中位〜やや割安なレンジに位置づけられます。

結論として、「しすぎ」かは“使い方”で逆転するのが実態。

頻度・カテゴリー・リワード活用・ガスステーションを組み合わせると、体感コストは大きく変わります。

逆に滅多に行かない人ほど、値上げのインパクトが強く響く――ここが「感情」と「数字」のズレの正体です。

次章以降で、年間で得する使い方まで踏み込みます。

最近“値上げが目立つ”商品ジャンルをチェック

店頭で「あれ、前より高い?」と感じやすいのは、ベーカリー/日用品/油類の3ジャンル。

いずれも原材料・為替・物流の影響を受けやすく、値動きが可視化されやすいカテゴリです。

ここでは、具体的な価格の動きユーザーの体感差が大きいポイントを整理します。
価格は時期や店舗で変動するため、直近情報のチェックを前提に、「値上げに見える理由」お得に買うヒントまでまとめました。

ベーカリー(例:バラエティベーグル)価格の動き

2025年はベーグルの販売形態が大きく変化。従来の「6個×2袋=12個」から、1パック販売(8個入り)へリニューアルされ、1袋あたり698円(購入時例、2025年2月)が登場しました。

これにより総額は下がりつつも入数が減ったため、1個単価は約87円に(体感では「高くなった?」と映りやすい)。量が適正化されたぶん、少人数家庭でも買いやすくなったのが実態です。

メディアの直近まとめでも、店頭価格は(2025年現在)998〜1,180円/2袋相当→リニューアル後は1袋制といった解説が増加。
大容量前提の価格訴求から、「価格×量のバランス」重視へシフトしている点を押さえましょう。体感値上げの原因は、総量減+単価表示の見え方によるところが大きいです。

日用品(キッチンペーパー・オイルなど)の実態

値上げの声が最も集まりやすいのがキッチンペーパー
2025年8月時点の直近記事では2,698円(税込)/12ロールが最新価格例として報告されています。数年前の2,3千円台前半からの段階的な上昇と、規格・入数の変遷(増量や仕様変更)が重なり、「値段だけが上がった」ように感じやすいのが実情です。

一方、食用油(特にオリーブオイル)は世界的な不作や需給ひっ迫、円安で価格が高止まり。2024年〜2025年も高値圏が続き、国内小売価格に波及しました。
現地生産の回復観測も出ていますが、品質帯や銘柄で下落スピードは異なるため、“すぐに全体が大幅安”とは限りません。

なお、コストコ公式オンラインでも紙製品の期間割引が出ることがあり、タイミング次第で実質負担を抑えられるケースがあります。「常用品はクーポン週を待つ」のが王道です。

実際にどの商品で“値上げが許せない”という声が多いのか

生活必需の定番品ほど声が上がりがちです。具体的には、毎日使うキッチンペーパー、使用頻度の高い食用油(オリーブオイル)、そして家族分の朝食に使うベーグルなど。いずれも「使用頻度が高い→値上がり体感が強い」という構図です。

ただし価格の見え方にはトリックもあります。

  • ベーグル:総量が減り総額は下がったが、1個単価は上昇→心理的に「高くなった」と感じやすい。
  • キッチンペーパー:規格変更や増量を挟みつつ名目価格が上昇「前より高い」印象が固定化。
  • オリーブオイル:国際市況+円安が直撃→ボトル単価の跳ね上がりが目立つ。

対策の方向性としては、

①クーポン週や特価を待つ
②PB(カークランド)中心に切り替える
③大容量はシェア購入
④油は用途別に代替油を併用が有効

「許せない」を「許容できる」へ転換する鍵は、買うタイミングと銘柄選びにあります。

年会費値上げ、その背景とメリットを冷静に整理

2025年5月から、コストコ日本の年会費が9年ぶりに改定されました。

「ついにきたか」との声が多い一方で、海外水準や提供サービスを踏まえると必ずしも一方的な負担増とは言えないのが実態です。

ここでは、①改定の背景と国際比較②提供価値維持のための投資③エグゼクティブ会員拡充のメリットを順に整理し、値上げをどう受け止めるべきかを考えます。

9年ぶりに改定された日本の料金体系と海外との整合性

まず、今回の改定でゴールドスター/ビジネス会員は5,280円(税込)エグゼクティブ会員は10,560円(税込)となりました。
前回の値上げは2016年で、約9年間据え置かれてきたことを考えると、物価上昇率や物流コスト増を吸収してきた期間の長さがわかります。

海外と比べるとどうでしょうか。米国・カナダでは2024年9月に改定があり、一般$65/エグゼクティブ$130。競合のSam’s Clubは$50/$110、BJ’sは$60/$120となっています。
為替レートを考慮すれば、日本の5,280円/10,560円は国際的には中位で、むしろ「やや割安」な水準に位置付けられるのが現実です。

つまり、日本だけが特別に「しすぎ」というわけではありません。

提供価値の維持・向上、サービス拡充が狙い

値上げは単なる収益確保ではなく、提供価値を維持・拡大するための投資でもあります。
実際、コストコはここ数年で新倉庫店の開業・既存店舗のリニューアル・物流網の強化を進め、ガスステーション・フードコート・調剤薬局などの併設施設を拡充しています。

また、オンラインストアやデジタルクーポンの利用範囲も広がり、「買い物体験の利便性」が確実に向上しています。
エネルギーコストや人件費の上昇も背景にありますが、その分「品質を維持しつつ大量仕入れで安さを提供する」モデルを崩さない努力が続いている点は評価できます。


つまり値上げは、単なる負担増ではなく「サービス拡張のための必要経費」とも言えるのです。

エグゼクティブ会員ならリワード拡充でもはや「得」かも?

特に注目すべきはエグゼクティブ会員。年会費は10,560円と一見高額ですが、2%リワードの上限が11万円まで拡大されました。
年間で55万円以上の利用があれば、最大限の還元で年会費を実質ゼロ化できる計算です。

さらに、エグゼクティブ会員限定のクーポン冊子やイベント案内も充実。
例えば、ガソリンスタンドの利用や大口購入が多い家庭・事業主なら、値上げ後も「支払う以上に取り返す」構造を作ることが可能です。

ポイントは「利用額と頻度」。月に2〜3回利用する家庭なら、エグゼクティブ会員のメリットは十分享受できます。逆に利用頻度が少ない人は、通常会員で十分。
この「自分のライフスタイルに合わせた選択」が、値上げ時代を賢く乗り切る秘訣です。

まとめると、年会費の値上げは国際水準に近づける調整であり、サービス維持・拡張のための投資でもあります。特にエグゼクティブ会員は、制度拡充により「もはや得」とさえ言える状況。感情的に「高い」と感じるだけでなく、数字で冷静に比較・判断することが大切です。

値上げ後もコストコを賢く使いこなす方法

年会費や商品の値上げは避けられない事実ですが、使い方次第で「得」に変えることが可能です。
実際にリピーターや情報通の会員は、更新タイミングの工夫や会員種別の最適化、さらには店舗以外のサービス活用を通じて、値上げのインパクトを最小限に抑えています。

ここでは、具体的な3つの活用術を紹介します。

更新を早めて“旧料金”で継続する裏ワザ

2025年5月1日の年会費改定時には、4月末までに更新すれば旧料金が適用されるという措置が取られました。
つまり、有効期限がまだ残っていても前倒しで更新できる仕組みを利用すれば、実質的に1年分を旧料金で継続可能だったのです。

このような「更新前倒し対応」は突発的に告知されるため、公式サイトやメルマガの情報確認が重要。

さらに、店舗の会員サービスカウンターでも更新時期を柔軟に扱ってもらえる場合があるため、「早めに動く」ことが節約の第一歩と言えるでしょう。

エグゼクティブ会員への切り替え、年間利用額とのバランスは?

値上げ後も注目されるのがエグゼクティブ会員。年会費は10,560円(税込)と倍額ですが、年間購入額の2%がリワードとして還元されます。
さらに、2025年からはリワード上限が11万円まで拡大されました。

例えば年間60万円の利用なら12,000円分のリワードが還元され、年会費を上回る還元額となります。
逆に、年間30万円程度の利用では還元額6,000円となり、通常会員との差額は埋まらない可能性が高いです。つまり、「利用額50万円以上が目安」と覚えておくとわかりやすいでしょう。

また、エグゼクティブ会員には専用クーポンやイベント案内といった付加価値もあり、ヘビーユーザーや事業用途ではコストパフォーマンスが格段に上がります。

ガスステーション・調剤薬局・クーポン活用など「+αの価値」を得る方法

コストコのメリットは商品価格だけにとどまりません。ガスステーションは地域相場よりも安いケースが多く、ガソリンを月2回以上給油するだけで数千円規模の節約につながります。特に燃費の良くない大型車ユーザーには大きな恩恵です。

さらに、調剤薬局ではジェネリック医薬品を含む処方薬が扱われており、会員であれば追加費用なしで利用可能。日常の医療費節約につながるだけでなく、店舗によっては待ち時間が比較的短いのも利点です。

また、メルマガやアプリで配信される期間限定クーポンを使えば、ティッシュや洗剤などの日用品を数百円単位で安く購入可能。「クーポン週を狙ってまとめ買い」を習慣化すれば、年会費分は十分に取り戻せます。

このように、更新タイミングの工夫・会員種別の最適化・+αサービス活用を組み合わせれば、コストコの値上げをむしろお得に利用するチャンスに変えることができます。値上げに敏感になるのではなく、戦略的に使いこなす視点を持つことが、これからのコストコ活用術です。

狙うは「お値段以上」!商品別にお得な買い方アイデア

コストコで「値上げしすぎ」と感じる一方、工夫次第で“お値段以上”の満足度を得られる商品も数多く存在します。

特に、プライベートブランド(カークランドシグネチャー)やガソリンスタンド、大量購入・共同購入といった特徴的な仕組みを活用すれば、年会費や値上げ分を取り戻すどころか家計全体での節約につなげることが可能です。

ここでは、ジャンル別にお得な買い方アイデアを紹介します。

プライベートブランド(例:キッチンペーパーなど)は狙い目

コストコといえば「カークランドシグネチャー」

このPBは、大手メーカーと同等以上の品質を保ちながら価格が抑えられており、コストパフォーマンスの高さが支持されています。

例えば、人気のキッチンペーパー(12ロール/2,698円前後)は、厚手で吸水力が高く、1枚当たりのコストを計算すると国内スーパーの有名ブランドより割安になるケースも少なくありません。

さらに、オリーブオイルやナッツ、冷凍食品といったカークランド商品は量が多い分、グラム単価や100gあたり価格で見ると明らかにお得。
値上げの波があっても、「他店のNB商品よりは依然安い」という状況が続いています。つまり、「値上げしたけど、それでも買う価値がある」のがPB商品の強みです。

ガソリンをよく使うならスタンドを活用せよ

全国の倉庫店に併設されるコストコガスステーションは、地域の平均相場より数円〜十数円安い価格設定となるケースが多いです。特に2024〜2025年は燃料価格の乱高下が続いていますが、コストコでは会員限定価格で安定的に供給されています。

例えば、月に2回給油(1回40L)すると、地域平均より1Lあたり▲10円安と仮定しても、月800円・年間9,600円の節約に直結。これは通常会員の年会費5,280円をほぼ“燃料だけで回収”できる計算です。
加えて、エグゼクティブ会員ならガソリン利用分も2%リワード対象になるため、「走るほど得をする」仕組みが成立します。

車利用が多い家庭や通勤で毎日使う人にとっては、値上げ後も揺るがない最大のメリットと言えるでしょう。

大量購入・共同購入で“1人あたりコストダウン”を狙う

コストコの醍醐味はやはり大容量パック。ただし、少人数世帯だと「使い切れずにロス」が出やすいのも事実です。そこでおすすめなのが共同購入。家族や友人とシェアすれば、“単価の安さはそのままに、無駄をカット”できます。

具体例を挙げると、ベーカリーのバラエティマフィン(12個入り/約1,298円)冷凍食品(ポテト・チキンナゲット)などは1人では消費しにくいですが、数世帯で分け合えば1個あたりの負担はスーパー並みかそれ以下。保存容器やジップロックを活用すれば冷凍ストックも効率的にできます。

また、調味料や洗剤など消費期限が長い商品は「まとめ買い→分け合う」でさらに効率的。特にトイレットペーパーや水などのストック品は、共同購入することで1家庭あたり数百円〜数千円の節約につながります。

このように、PB商品・ガソリンスタンド・共同購入の3つを組み合わせれば、コストコの値上げはむしろ「お得度を高めるきっかけ」に変えられます。

値段に敏感になるより、どう活用するかを意識することが、コストコを賢く楽しむ最大のコツです。

まとめ:値上げは事実。でも活かせば得になる

コストコの年会費や商品価格の値上げは確かに事実です。特にベーカリーや日用品など生活に直結するジャンルでは、「高くなった」と体感しやすいのも無理はありません。しかし、ここまで見てきたように、数字や背景を整理すると単なる負担増ではなく「得に変える余地」が十分にあることがわかります。

例えば、年会費の改定は海外と整合性を取った結果であり、サービス拡充のための投資とも言えます。さらに、エグゼクティブ会員のリワード制度拡充や、ガスステーション・調剤薬局・クーポンといった「+αの価値」を活用すれば、値上げ以上のリターンを得ることも可能です。

また、プライベートブランド商品の活用共同購入によるシェアは、1人あたりのコストを下げながら品質を維持する有効な方法。工夫次第で「値上げしたのに前よりお得」という体験さえ実現できます。

結論として、コストコの値上げは避けられない現実ですが、更新タイミングの工夫・会員種別の見直し・サービスや商品特性の活用を組み合わせれば、むしろ「お値段以上の価値」を引き出せるチャンスになります。

値上げに不満を持つよりも、賢く使いこなす姿勢こそが、これからのコストコライフを楽しむ鍵と言えるでしょう。