映画『Back to the Future』で、タイムスリップしたマーティが、「魅惑の深海パーティ」のステージで引いた曲がチャック・ベリーの名曲『ジョニー・ビー・グッド』。
この時に、マーティが弾いていたギター、すっごくカッコよくないですか?曲もパフォーマンスも、もちろんカッコいいんですが、ギター本体もすっごく気になりますよね。
あのギターは、ギブソンの「ES-345TD」という、セミアコースティックギター(セミアコ)です。
1958年に発売されたセミアコのスタンダードモデル、「ES-335」の上位機種として翌1959年にデビューした「ES-345」。
マーティーの演奏を、何度も何度も見て、
「カッコいい…。あれ欲しい…」
と思ったのは、私だけじゃないはず。
とりあえず、いくらあれば買えるのだろうと調べてみると…
私のお小遣いでは、ちょっと…(汗)
しかし、なんとかなる金額で、似たようなものは、あるんじゃないのか?
そもそもなぜ、あのギターがカッコよく見えるのか?
それは、“セミアコがおしゃれな雰囲気”、そして、最大のポイントは、“ビグスビーのヴィブラート・アームが付いている”ということが、カッコよく見える大きな要素なのではないでしょうか。
音の良し悪しなどは置いといて、似たようなセミアコがないか、見てみましょう。
セミアコを選ぶ
マーティーが使っていたギターと似たようなものが欲しいなら、セミアコを選ぶのは大前提でしょう。
まずは、ギブソンブランドの仲間Epiphoneはどうでしょう。
けっこういいですね!お値段もまずまず。なんとか手が届きそうな感じです。
マーティーのギターと比べ、指板のポジションマークがドット(点)というのがちょっと地味かも…と気になりますよね?これさえ何とかなれば!と思ったりした時に便利なのがコレ!
これをつけると、ずいぶん雰囲気は変わると思います。
こちらもエピフォンからですが、ちょっとお値段は上がりますが、マーティーと同じゴールドパーツというところが、高級感もあり、似たような雰囲気を得られるのではないでしょうか。
ちなみに、マーティーが使っていたES-345とES-335の主な違いは、以下になります。
ES-345 | ES-335 |
指板の二枚の平行四辺形のポジションマーク | 指板のポジションマークは点か四角 |
バリトーンスイッチ | バリトーンスイッチ無し |
ゴールドパーツ | ニッケルかクロームメッキのパーツなど |
ジョニー・ビー・グッドの生みの親である、チャック・ベリーは、ES-345、ES-335 どちらも愛用していました。
ビグスビーをつけると雰囲気が近づく!
ビグスビーとは、アームの操作でギターの音にビブラートをかけるためのものです。
マーティーが弾いていたギターで、何がカッコいいかといえば、おそらくBIGSBY ( ビグスビー )の存在感が大きいのではないかと思います。
こちらは、廉価版ですが、これでも十分雰囲気はありますし、とにかくカッコいい。
ビグスビーは、ネジ穴を空けるだけの軽い加工で取り付けることができます。
マーティが使うES-345をよく見ると、ストップテールピースを外してビグスビーを取り付けていることが分かります。
なにげに、こういうところが、カッコよく見えたりするものなんですよね。
パフォーマンスも真似したい!
マーティーの演奏の中では、いろいろなアーティストのパフォーマンスを取り入れています。
チャック・ベリーのダックウォーク、エディ・ヴァンヘイレンのライトハンドタッピング、ロジャー・ダルトリーの床滑り、ベンチャーズのクロマチックラン奏法、 ピートタウンゼンのウィンドミル奏法、ジミ・ヘンドリックスの背中でギターを弾く奏法など。
50~80年代のありとあらゆるギター奏法を一気に披露してしまったため、 映画の中で、1955年の観客はビックリして引いてしまってました。
ライブなど、ステージに立つ機会があるのならば、このようなパフォーマンスもぜひ真似してみて、観客を盛り上げましょう。
最後に
映画『Back to the Future』で、マーティーが魅惑の深海パーティで演奏したギターについてお話してきました。
マーティーが使っていたギブソンのES-345TDは、ちょっと高いのですが、エピフォンだったら雰囲気も十分楽しめます。そしてビグスピーを取り付ければ大満足できるでしょう!
あの演奏シーンを初めて見た当時、私は小学生でしたが、何度も何度もマーティーが演奏するジョニー・ビー・グッドを繰り返し観ていました。飽きなかったですホント。
そして、いま見ても、やっぱりカッコいい。
カッコいいギターを手にすると、いつも触りたくなるし、それは上達にもつながります。まずは見た目からってのもありですよね。
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