ジーンズ 色落ちさせる方法~惚れ惚れする色落ちを目指す~

ジーンズ
記事内に広告が含まれています。

“どうしたらきれいにジーンズを色落ちさせることができるのか?”

ジーンズ好きにとっては、永遠のテーマです。もしかすると答えのないテーマかもしれません。

ジーンズに関する情報を、ネットや雑誌で調べても、様々な情報が目に入ってきて、人によって言ってることも違って、もう何がなんだかわからなくなってきます。

新品のジーンズを買って、自分のお気に入りの色落ちにしたいと思っても、「どうすればいいかわからない」というのが正直なところではないでしょうか?


人によって、穿き方によって、ジーンズはその人の顔になっていきます。
アタリが一人一人の生活にあわせて出てくるんですよね。

そんな服は、他にありません。

色落ちは、穿き方、洗い方、擦れ方によって、大きく変わるものです。

良い色落ちをさせるために、私が一番重要だと思うのは、擦れ方
洗いはそれほど効果的ではないものだと私は感じています。

あなたの理想の色落ちを、手助けしたいと思います。

スポンサーリンク

リジットもしくはワンウォッシュ

一からジーンズの色落ちを楽しむならば、リジットワンウォッシュのジーンズの購入をおすすめします。

色落ちの仕方は、リジットでもワンウォッシュでも、私は正直あまり変わらないと思います。
同じブランドで同じモデルならば、生地そのものは、リジットもワンウォッシュも同じものです。違いは、未洗いか一度洗ってあるかの違いです。

リジットは洗うことによって大きな縮みが発生するため、縮むことを考えて購入サイズを決めなくてはいけません。
また、裾上げする場合は、購入後自宅で洗濯した後に、裾上げをしにお店にいかなければなりません。

ワンウォッシュは一度洗ってあるので、大きな縮みはありません。ですのでサイズは決めやすいですね。

どちらかで迷ったならば、リジットを購入しましょう。
手間はかかりますが、数年穿くものなので、初めから可愛がってあげましょう。

縦落ちなど、ヴィンテージの雰囲気が欲しい場合は、セルビッジ(赤耳)がついたモデルがおすすめ。
耳付きのジーンズは、旧式の力織機で織られたデニムなので、こだわりをもってつくられています。色落ちにも期待ができるでしょう。

サイズが大事

ヒゲなどのアタリに大きく影響を及ぼすのが、サイズです。
ジャストサイズが、アタリは出やすいですし、メリハリのきいた色落ちが期待できます。

ベルトをしなくても下がらない、ちょうど良いサイズを選びましょう。

色落ちさせる方法

ここでは、シャープなアタリを出し、メリハリのある色落ち方法をお話します。

リジットで購入したならば、ノリをおとすために最初に一度洗濯します。(洗濯については後述)
ワンウォッシュは購入後すぐに穿き始めます。

そして、半年間、洗わずに穿き続けます。不衛生かもしれません。生地にも悪いかもしれません。
しかし、そんなことはお構いなしです。とにかく半年間穿き続けます。

ジーンズは最初洗濯したとしても、生地が硬いですよね。硬いので、穿いているときにできるシワがとがっています。
そこが摩擦でこすれてアタリがでるので、シャープなアタリができやすいのです。
その時はわからないものですが、のちに必ず活きてきます。

この半年間で自分のシワ(アタリ)が出来上がります。

穿き方、擦れ方

ヒゲやアタリというのは、穿き方や擦れ方によって出来ていきますが、このヒゲやアタリは、自分のスタイルそのものです。

例えば、バックポケットに財布を入れる方ははっきりとそのアタリがでてきます。

同様に、フロントのヒゲがくっきりと出ていたら、立ったりしゃがんだりを頻繁に繰り返していた様子が伺えます。
毎日ジーンズを穿いていたとしても、立ったりしゃがんだりが少ないと、ヒゲやアタリがあまり出てこないというのは、想像しやすいでしょう。

座ることが多ければ、それだけヒップ部分は擦れが多いので、バックの色落ちは激しくなります。

このスタイルによるアタリや色落ちは、最初の半年間でほぼ決まってしまいます。

のちに、あなたのライフスタイルに沿った、あなただけの表情を持つジーンズが出来上がります。

普段あまり動きが少ないけど、綺麗なヒゲが欲しいのならば、立ったりしゃがんだりを頻繁に行うことを意識しておけばいいでしょう。

仕事などで毎日穿ける環境ならば、良いヒゲやアタリにも期待できそうです。

仕事で、制服が作業着という方でも、その制服のズボンの下にジーンズを穿くというのもアリです。ちゃんとアタリなども出てくれます。


このジーンズはそのようにして穿いていたものです。

1980年代リーバイス501赤耳2年穿きこみフロント

1980年代リーバイス501(赤耳)をリジットから2年ほど穿きこんだもの

1980年代リーバイス501赤耳2年穿きこみバック




また、ジーンズを脱いだあとは、たたまずに、穿いていた形を維持するかのような感じで、椅子などの上に置いておきましょう。

洗濯

洗濯は、リジットの場合、ノリを落とすために初めに一度洗います。

洗い方に関しては人それぞれなのですが、私の場合は、裏返しません。リジットでノリを落とす際にも、普通に洗濯機に入れます。(洗剤は使いません)

洗濯機で水洗いをするだけでもノリは落ちます。むしろ少しノリが残ってくれたほうが、シャープなアタリができやすいでしょう。

ノリを落とさずにそのまま穿き続ける人もいれば、完全にノリを落とし切らないと良い色落ちは期待できないという人もいます。

何が正解なのかはわかりませんが、私が、裏返さずに洗う理由は、裏返すとアタリが出にくいと感じたからです。特に耳のアタリが出にくい気がして、以前は裏返していましたが、近年私は裏返さなくなりました。

裏返して洗えば、「絶対に良い色落ちになる」とも言い切れないので、正直正解はないでしょう。

ただし、裏返して洗えば、色落ちの速度は多少遅くなるかもしれません。少しでも色落ちの進行を遅らせたいならば、裏返して洗うのも良いでしょう。

最初の洗濯の時に気をつけておきたいのは、セルビッジ(耳)がきちんと全部開いているかの確認です。
もし耳がきちんと開いてなければ、少し水をつけ、アイロンを使用し、しっかりと開いておきます。
耳のアタリは、見た目に大きな影響を与えます。
ワンウォッシュの場合も、穿き始める前に必ず確認し、しっかり開いておきましょう。
洗濯後も、耳が開いているか確認してから干します。

洗濯後の乾燥は、天日干しがおすすめです。

乾燥機を使うのも悪くはないのですが、デメリットもあります。
乾燥機だとデニムは何回も回転します。その時にねじれていたりすると、変なアタリができてしまったり、ねじれていることにより、均等に乾かなかったりして、霜降り状に色落ちしてしまうのです。

ですので、乾燥は、天気の良い日に、外に干しましょう。

穿き始めて半年程経ってから、二度目の洗濯を行います。(ワンウォッシュで穿き始めたら初めての洗濯になります。)

洗濯は、蛍光増白剤、漂白剤が入っていない洗剤を使い洗濯します。

この二度目の洗濯のときに、全体のコントラスト(濃淡)がほぼ決まります。

3回目の洗濯以降、洗えば色は落ちていきますが、色の残っている部分と、色落ちした部分の比率は変わりません。
同じコントラストのまま、全体的に色が落ちていくということです。

ですので、濃淡がしっかりと出た色落ちを目指すのならば、最初の半年間が大事です。

二度目の洗濯以降は、1~2か月に一度のペースで洗濯します。

汗や油分を放置したままだと、生地が傷むので、“長持ちさせたいならばこまめに洗う”という話は、間違いないです。

全体的に白っぽく落ちていくことが特に気にならない、そういう色落ちを目指す、のであれば、こまめな洗濯をおすすめします。ただし、濃淡が出にくくなるので、本当に悩ましいところです。

きれいめに色落ちさせたいなら

ワイルドな色落ちよりも、きれいめの色落ちにしたい場合は、とにかく洗いこみましょう。

一日穿いたらすぐに洗う。

この一日穿いたらすぐに洗うということを繰り返せば、アタリが付く前に、全体が均等に色落ちしてくれます。
つまり、濃淡をつけずに、徐々に淡いブルーに仕上げることができます。

とことん、このように色落ちさせると、薄い水色になり、真夏に白いTシャツなんかと組み合わせると、清潔感たっぷりのコーディネートが楽しめます。

まとめ

・買うならリジットがおすすめ。ワンウォッシュでも良い。
・できればセルビッジ(ミミ)付きが良い。
・ミミはしっかりと開いておく。
・最初は半年ほど洗濯せずに穿き続ける。(シャープなアタリ、濃淡をつけるため)
・半年ほど穿いたあとは、1~2か月に一度の洗濯。
・洗濯時、裏返さなくて良い。(干すときも裏返さなくて良い)
・乾燥機よりも天日干し

どんなものが良い色落ちかというのは、人によって違うと思います。またジーンズもTPOによって使い分ける必要もあります。

ここで紹介した方法が正解ということではありませんが、参考にしていただけたらと思います。

関連記事