フォークリフト リーチフォークリフトの事故防止対策~今日から事故ゼロを目指す!~

フォークリフト
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物流倉庫などでは当たり前のように使用されているフォークリフト。

毎日運転していたら、操作技術もどんどん上達し、“慣れ”と“油断”が生まれてきます。
多少無理な操作をしたり、注意を怠ったり、気を抜いて油断したり。そんな時に事故は発生してしまいます。

簡単に免許取得ができる反面、免許取得時の講習で学んだフォークリフトの事故や危険に対する知識は薄れていきやすいと思います。
便利な乗り物ですが、物損・人身共に軽微な事故から重大事故まで発生する乗り物であるということは常に忘れずに操作を行いたいものです。

またリーチフォークリフトに関しては、カウンタタイプと操作に違いもありますので、リーチフォークリフト特有の注意すべき点があったりもします。

ここでは、今日からすぐに“あなた自身が”事故防止対策として“出来る事”をお話ししてみたいと思います。

職場でフォークリフト、リーチフォークリフトを操作するのならば、プロとして安全に対する意識は必須だと思いますし、安全に気配りする姿はカッコイイと思いますよ。

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作業開始前点検で事故防止

作業開始前点検はされていますか?

労働安全衛生規則 第百五十一条の二十五

事業者は、フオークリフトを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、次の事項について点検を行わなければならない。

一 制動装置及び操縦装置の機能
二 荷役装置及び油圧装置の機能
三 車輪の異常の有無
四 前照燈、後照燈、方向指示器及び警報装置の機能

このように法令で義務づけられているものの、なかなか日々実施できていない実情もあるのではないかと思います。

いくら自分が正しい操作を行ったとしても、フォークリフト自体に問題があれば事故は防げません。


例えば、いつも通りリフトアップした時に、圧力用ゴムホースが破損したら荷物と一緒にフォークが落下し、大事故に繋がります。

この場合は油圧装置の点検を行い、ホースの亀裂や劣化、破損の有無を確認していれば防げるものです。

これは一例でしたが、最低でも目で見える範囲での確認は行いましょう。
タイヤやホース、チェーン等は目視でも簡単に確認できますよね。

細かい点検方法につきましては割愛させていただきますが、ここでは作業開始前点検を少しでも“意識”してもらいたいと思っています。

事故防止に特に重要だと私が感じるのが、
警報装置です。

バックブザー、ホーン(クラクション)が鳴るかどうかは必ず確認しましょう。

バックブザーはリフトの存在を歩行者や作業者に知らせる大事な役割を持っています。

あなたがリフトに対して後ろ向きで作業を行っている時に、リフトの運転者があなたの存在に気付かず音もなくバックしてきたらどうでしょう?逃げることさえできません。

作業開始前には必ずバックブザーやホーンが鳴るかどうかの確認をして事故防止に繋げます。
もしバックブザーの装置が付いていないのならば必ず取り付けてもらいましょう。

いままで点検など意識したことがなかった方は、まず“車両一周回り”を毎日やってみてはどうでしょうか。
毎日一周見て回っていたら、異常があった場合にはすぐに気付く事ができるのではないかと思います。

今日から出来る事故防止対策①

・作業開始前、最低でも目で見える範囲での異常の有無は確認

・バックブザー、ホーン(クラクション)が鳴るかの確認


リフト乗降車時の事故防止対策

リフトの乗り降り時に起きる事故を意識したことはありますか?

乗車時には、ステップにつまずいて頭や顔面を打ったり、転倒してケガをする事故が起きたりします。

またリーチフォークリフトは乗り降りが素早くできるので乗り降りの頻度も多いと思います。
しかも足元をよく見ずに乗り込もうとしたりしていませんか?
リフトによってはステップの高さが違う事もありますし、疲れや焦りなどでつまずくという事が十分にあり得ます。

この事故をすぐに防止できる対策が「ヘルメットの着用」です。

乗り込む際に例えつまずいたり転倒しても、ヘルメットを被っていれば防げるケガもあるのです。


そして、ヘルメットは必ず正しく被りましょう。

よく見るのが、あごひもをしていない又はゆるゆるのあごひも。すぐにズレ落ちそうな被り方。


こんな被り方では乗る時につまずいた場合、ヘルメットが落ちてしまい、被っていないのと同じ結果になります。

法令や規則とか、ヘルメットを被らないと会社がうるさいとか、動きにくいとか、
そういうことは関係なしで、自分の身を守るという視点でヘルメットをすぐに被りましょう!


最近は女性のオペレーターも多いと思います。女性は特に顔のケガは嫌でしょう。いや男の私でも顔のケガは嫌です。
当然落下物や墜落があった場合にも着用しているかいないかで、事故の度合いも変わってきます。

そして乗車時は「三点支持」で乗車し、つまずきや転倒を防ぎます。

「カウンタフォークリフト」の三点支持は、運転席左側に立ち、左手はアシストグリップ、右手はシートの背当て、左足をステップにかける。
左手と右手、左足の三点で体を支えながら乗車する事で転倒などの事故を防ぐことができます。

「リーチフォークリフト」の三点支持は、右手はアシストグリップがあるならばグリップを。なければサポートパッドを。左手はハンドル以外の場所を支えとすることを私は推奨します。
そしてリーチリフトの場合は右足をステップにかけます。

リーチフォークリフトの運転席足元には左にブレーキがあります。そしてそのブレーキは踏み込むことでブレーキが解除されるので、もし!もし前後進レバーが元に戻っていない状態になっていたら…。
そうです、乗車しようと左足から乗った瞬間車体が動きだします!前後進レバーが手前に倒れていたら自分を轢いてしまいます。
または左足から乗り込んだ時に体勢を崩し、前のめりになって誤って前後進レバーを倒してしまうかもしれません。意図せぬ操作を行ってしまい大事故に繋がるかもしれません。

しかし右足から乗車すればこの可能性は消えますので、事故を防止するなら右足からの乗車は絶対ですよね。

こう考えるとカウンタ式も何故左側から乗車すべきなのか明白ですよね。

降車時に起きる事故も乗車時同様につまずきや転倒です。
足元を必ず確認して、乗車時同様、
「三点支持」で焦らずに下車します。

リーチフォークリフトは降車時は乗車時とは逆の「左足」から下車します。先にブレーキペダルから足を離し下車します。何故だかはもうお分かりですよね?

ちなみに、リーチフォークリフトは左足でブレーキです。たまに右足でブレーキを操作されている方もいますが、修正されることをおすすめします。左足が車体からはみ出して危険です。

今日から出来る事故防止対策②

・“乗車前”にヘルメットを正しく着用する(乗車時のケガを防止)

・乗車時には必ず「三点支持」で乗車。カウンタ式は左側から。リーチ式は“右足”から。

・降車時は(障害物がないか)足元を確認し、「三点支持」で降車。カウンタ式は左側から。リーチ式は“左足”から。

リフト走行時の事故防止対策

リフト走行中にはどのような事故が起きるのかをまず確認しましょう。

①死角に存在する人や物に気付かず人身事故や物損事故
②急ブレーキ、急旋回による荷崩れや車両の横転
③リーチフォークリフトから足や肘が出ていた為挟まれ等のケガ


①については、死角を知って事故を防止しなくてはいけません。

カウンタ式もリーチ式も前進、後進ともに死角は必ずあります。

カウンタ式もリーチ式も前進走行時は、とにかくマストが邪魔になります。

リーチ式の場合はほぼ正面にマストがあり、これが非常に視界を遮るのです。リーチでの前進走行時には結構皆このマストの右や左から顔を出し視界を確保しようとしています(努力視界)。


これってバック走行した方が全然楽じゃないですか?バック走行の方が視界は広く感じませんか?

ですのでバック走行を“基本”と考えるのですが、リーチフォークリフトのバック走行時に完全に死角となるのが「右後方」です。

とにかくこの右後方だけは必ず最初に確認しましょう。最初にです。動き出す前に必ずです。


多くの方はこの右後方を、“バックしながら確認しようとしている”、もしくは“全く見ていない”。そんな気がします。
リーチリフトはやや左半身で乗車しているので左後方~後方は確認しやすいですが、右後方は結構、いや、相当体をひねらないとしっかり死角確認できないはずです。ですので、動く前に右に体をひねり確認するのが一番良いのです。

普段操作されている方は思い返してみてください。

トラックから荷卸しする際や、ラックから荷物をすくった後、すぐに後方に下がっていませんか?

荷物に気をとられ、時間にも追われ、荷物を持ったらすぐにバック走行始めていませんか?
動く前に右後方見た事ありますか?


私はメインの通路をバック走行中、荷卸し中の別のリフトに激突された経験があります。
そのリフトのオペレーターは荷物をすくった後、荷物に気をとられてかどうかは分かりませんが、後方は一切見ずに前方だけ見たまま勢いよくバックしてきました。
ぶつかるまで後方確認していませんでした。

そのオペレーターは正しい乗車姿勢でしたのでよかったのですが、足をステップから出すオペレーターでしたら、おそらく複雑骨折以上の大けがを負ってたでしょう。
それ以前にリフト同士だった事が幸いです。もし人にぶつかっていたらと思うとゾッとします。

後方確認は必ず必要ですが、特に重要なのが“右後方”です。くどいようですが、“動く前”に“右後方”確認です!

②については難しくないはずです。“急”の付く運転をしないことが事故防止対策となります。

“急発進、急ブレーキ、急旋回”

を絶対にしないことです。旋回は速度を落としてゆっくり。

そしてリーチリフトは必ずリーチインして走行、旋回しましょう。リーチアウトの状態は安定していると思われる方もいるかもしれませんが、重心が機台の外側になるので不安定になります。
またリーチアウトでは、リーチイン時よりも遠心力が大きく働きます。荷崩れ、荷物の落下による商品事故にも繋がります。



そしてリーチアウト走行ではブレーキの制動が悪くなります。重い荷物を持って走行すると分かりやすいですが、リーチイン時とリーチアウト時では止まれる位置が全く違います。



もし急ブレーキをかけざるを得ない場面に出くわしても、リーチインしていれば最小限の制動距離で済みますので被害も最小限になるはずです。

リーチインでの走行が事故防止対策になります。

そしてリーチリフトではプラギング制動を上手く利用し、急ブレーキを避けましょう。プラギング制動とは、前後進レバー操作による電気ブレーキのことです。

③については正しい運転姿勢で操作するだけですよね。車体から体をはみ出さない様にしましょう。
右足が出てる人本当によく見ます。無意識かもしれませんのであなたも再度確認してみてください。
また「右ひじ」が出ている人も結構見かけます。とにかく車体から体を出さないことです。

運転席内が一番安全なんです。例え横転しようとも運転席内でしがみついていれば大丈夫な構造になっています。

今日から出来る事故防止対策③

・リーチフォークリフトは“リーチイン”でバック走行を基本とする

・バック時は必ず“動く前”に右に体をひねり“右後方”を確認する

・“発進、ブレーキ、旋回”をしない

・車体から体がはみ出ないようにする。右ひじに注意!

荷役操作時の事故防止対策

荷役操作時に起きる事故はどのようなものがあるでしょうか。

過去の大きな事故例を挙げますと、

・リフトアップしたパレット上で作業し、墜落。
・荷崩れを修正しようと運転席から身を乗り出したところチルトレバーが足に引っかかり、マストとヘッドガードの間に挟まれる

など、講習等で聞かれたことがあると思います。

人をパレットに乗せて高所作業を行わない。
人を運ぶためにフォークリフトを使用しない。
どうしても行う場合は安全ベルトを使用する。これは基本中の基本です。

運転席から身を乗り出し発生した事故についても、先ほどお話もしましたが、運転席から体がはみ出ないようにするという基本を守っていれば起きることがない事故です。

事故は基本を守ることにより防ぐことが出来ます。

しかし免許取って、下手くそな運転からだんだん操作がスムーズになって上手になって、基本を忘れ、自己流での操作に慣れてきてしまって“基本なんか関係ない”“基本通りにやると仕事終わらんし”みたいな感じになっていたりしませんか?


基本がいい加減になると上記のような大事故に繋がりますが、大事故が起きる前には軽微な事故があったり、軽微な事故が発生するまでには、事故には至らないヒヤリ・ハットがあります。
心当たりありませんか?


ヒヤリハットは事故になっていないので、その事を重要視せず自分の中で見過ごしたりしやすいと思います。
あなたもフォークリフト操作時にヒヤリとする出来事は大なり小なり経験はあると思います。



例えばリフト操作中、あなたは積荷を落下させてしまいました。破損はしませんでした。
あなたはどう考えますか?

あなたには、なぜ積荷が落下したのかを真剣に考えて欲しいです。
原因をその時にしっかりと考えて欲しいです。例え破損していなくてもです。



この積み重ねが事故を防止する意識を高め、あなたの運転技術も高めてくれます。


今の例ですと、
・積荷のバランスが悪かった 
・ストレッチフィルムなどで積荷を固定していなかった
・旋回時の遠心力で落下させた
・死角に障害物がありそれにぶつかり衝撃で落下した

などなど他にも原因は想像してみたらいくつも出てくるかと思います。これら原因を一つ一つ消していくことが大事です。

・バランス良く積みつけて運ぶ。荷重中心を意識してみる。
・崩れそうな積荷は必ず固定して運ぶ
・旋回時には速度を落とす。リーチインで必ず旋回。
・見えない死角は下車してでも確認する

このような原因と対策を自分の中で何度も繰り返しイメージするのも事故防止に繋がります。




ここで先の例にも関係しますが、普段から意識したいこと、基礎知識をも一度確認してみましょう。

・荷重中心
・二段取り
・同時操作

についてです。

最大荷重や荷重中心を意識することで、荷物の重さはもちろん、フォーク(ツメ)の長さや、扱うパレットのサイズなどを意識してくると思います。

リフトには荷重表がついています。そのリフトで持てる最大荷重が表記してあるはずですね。まずは自分が乗るリフトで最大でどれくらいの重さの荷物が持てるのか確認しておきましょう。

荷重表の意味がよく分からないという方はこう頭に入れておきましょう。
物流倉庫内では一般的に「1100×1100」のパレット(イチイチパレット)を使いますが、
このパレットに ツメを根元までしっかり挿し込んだ時に最大荷重の荷物が安定して運べるという事です。

荷重表に荷重中心→500㎜と表記されている場合、イチイチパレットにツメをしっかり挿し込めば、荷重中心位置がほぼ500㎜(50cm)となりますよね。

この中心位置がリフトより遠くなっていく、つまりツメの先の方にパレットがいけばいくほど、重い荷物は安定して運べなくなります。

不安定な状態で荷物を運ぶと事故に繋がりますので、しっかり荷重中心を意識した操作が事故を防止します。

これを意識するとツメの長さやパレットのサイズなどにも少し意識がいくかと思います。

パレットサイズに意識がいくとイチイチより小さいサイズのパレットを扱う時にパレットからはみ出すツメの先端に意識がいきますよね。
はみ出したツメの先端で商品を破損させる様な事故も防げます。

そしてはみ出すツメの先端を意識したら次に二段取りに意識がいきませんか?

「これは奥にツメがはみ出すから、奥の商品を傷つけない為にも一度パレットを少し手前に引いて運ぼう」

このように思えるようになれば、あなたは事故を減らすことができるはずです。



そして荷役作業で同時操作を行うのは、実際の業務では当たり前に行われていると思いますがどうでしょうか?
法令で同時操作をやってはいけないという決まりはありません。

しかし講習などでは同時操作はやらない様にと言われます。なぜでしょうか。

同時操作は作業効率を少しでも上げようという気持ちから、操作に慣れてくると自然と体が反応してしまうんですよね。
今行っている作業の次に行おうとすることに意識がいってしまうのです。

例えば、ラックの2段目から荷物を降ろし、積込場に運ぼうとする場合。

ラックから荷物を降ろす最中に、もう頭の中は次の“積込場へ行く”という事でいっぱいになり、もしかしたら目線も積込場に向いているかもしれません。

次の作業に意識がいくと、操作が早くなり同時に行える事はやってしまおうと思ってしまうんですね。
ここが怖いところです。

いくつかの操作を同時に行うと、どこかに見落としや忘れが発生しやすくなります。

先の例ですと、ラックから荷物をすくった後、フォーク(マスト)を下げ忘れてそのまま積込場へ向かってしまう可能性があります。
マストが上がったままで出入り口等を通過しようとし、扉枠に激突する事故が発生してしまいます。私も何度もこの事故は目撃しました。

操作に慣れて、いくつも同時に操作ができ、いつの間にかすべてが“連続”となってはいませんか?
流れるような操作は見た目は仕事が出来そうに見えますが、安全確認を省略したり、必要のない無駄な連続操作を行ったりしていませんか?

素早くリズムよく作業を行うことは、生産性を考えたら必要だと思います。

しかし作業効率を高めようと全てを途切れなく行うのは危険だと私は考えます。

音楽を耳で聴くとリズムよく曲が流れていきますが、楽譜を見てください。
小節で区切りがあり、小節の中に休符があったりもしますよね。

リズムよく流れる中にも節目があり、休むべき所もあるのです。

フォークリフトの操作でも、「次の作業の前に、必ず一旦止まる」ことを徹底することが事故防止に繋がるのではないでしょうか。

同時操作の全てが悪いとまでは言えませんが、確認すべき所で必ず止まる!という意識を自分の中で大きくすることが大事です。それが出来ないのであれば、同時操作等の“ながら運転”はやめましょう。
“同時操作はしない”ことがあなたの事故防止対策となります。

今日から出来る事故防止対策④

荷重中心を意識した操作で、リフトの転倒や積荷の落下事故を防止

二段取りを行い物損事故、貨物事故を防止

・同時操作にメリハリをつけ確認すべき所で必ず止まる!

まとめ

事故を防止する為にあなたがすぐに出来る事!

・作業開始前点検で車両一周回りバックブザーホーン(クラクション)の確認

・“乗車前”にヘルメットを正しく着用

・リフト乗車時は「三点支持」で乗車。カウンタ式は左側から。リーチ式は“右足”から。降車時はリーチ式は“左足”から。

・リーチフォークリフトは“リーチイン”でバック走行を基本とする

・バック時は必ず“動く前”“右後方”を確認

・“発進、ブレーキ、旋回”をしない

・車体から体がはみ出ないようにする。右ひじに注意!

荷重中心を意識した操作をする

二段取りを極める

・同時操作にメリハリをつけ確認すべき所で必ず止まる!

最後に

まとめを見ると、基本的なことばかりで聞いた事ある話ばかりに感じたかもしれません。

しかしフォークリフトでの事故を防止するには、基本を遵守しオペレーターのあなたが「危険」を除去し、安全な状態にしなくてはいけません。

安全な状態とは、危険を除去、または制御して、その対策機能が平常で、維持されている特殊な状態です。

フォークリフトが活躍する倉庫や配送センターでは様々な業者が入り乱れています。会社が違えば環境も教育も違ってきます。

リフトが近くにいたら立ち止まる人。リフトが近くにいても関係なく突っ込んでくる人。リフトが止まってくれるだろう、人が止まってくれるだろう、、、、危険でしかありません。

そんな中でオペレーターのあなたが危険を除去していかなければなりません。いや、除去すればいいだけです。あなたが止まればいいのです。

安全とは危険を考えることです。危険しかない状態であなたがすぐにできる事故防止対策は、危険を多く見つけ出すことです。

これからフォークリフトのオペレーターとなる初心者の方はもちろん、操作に慣れたベテランの方も、いま一度安全を意識し、事故ゼロを目指してみましょう!

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