万年筆の洗い方や頻度は?

万年筆
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万年筆を洗う?

万年筆を使ったことがない方には、なんだか難しそうなイメージがあるかもしれませんね。


しかし、実際に一度やってみると意外と簡単。

そして万年筆が好きになるほどに、万年筆を綺麗にする作業も楽しくなってきます。

私は大好きです。


今回は私が行っている、

・コンバーター式
・カートリッジ式
・吸入式


の洗浄法を紹介します。

また、洗浄頻度や、超音波洗浄についても触れたいと思います。



■用意するもの■
・万年筆
・水(ぬるま湯)とコップ
・クロスか布巾

必要な道具は身の回りにあるものばかりです。

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コンバーター形式の洗浄方法


①水、又はぬるま湯を入れたコップを用意します。

②万年筆の胴軸を外します。

③コンバーターを装着したまま、ペン先を水の中に入れます。
(このとき、勢いでペン先をコップの底に当ててしまわないように気を付けます。)

④そして、コンバーターの回転軸を回転させて、水の出し入れを繰り返します。



きれいな水が、すぐにインク色に染まります。

水の汚れがひどくなったら、きれいな水にとりかえて、④の水の出し入れを繰り返します。


このように水の吸入と排出を繰り返すことによって万年筆を洗浄することができます。


もし汚れがひどい場合や、インクが内部で固まってそうな場合は、ペン先を一晩水に付けておくことで洗浄することができます。

洗浄し終わったら、しっかりと水分をクロスや布巾で拭き取って、乾かしてから使用します。

カートリッジ形式の洗浄方法

①水、又はぬるま湯を入れたコップを用意します。

②胴軸を外し、カートリッジも外します。

③ペン先ごとコップの中に入れます。


カートリッジ式の場合は、とことん漬け置きです。

水に入れ続ける」ことが、キレイにするコツ。



基本的には1,2時間ほどの漬け置きで洗浄することができます。
しかし、より効果的に洗浄するためには、一晩中浸けておくことをおすすめします。

私は必ず一晩派です。


洗浄が終わったら、流水で洗って水分を拭き取り、乾かしてから使用します。

吸入式の洗浄方法

洗浄が一番しやすいのがこの吸入式。


①水、又はぬるま湯を入れたコップを用意します。

②水の中に首軸まで突っ込みます。

③回転軸をくるくる回して、水の出し入れをします。



洗浄法は上記のコンバーター式と同じです。

ペン先内部が気になる場合は、ペン先のみ水に浸かるようにし、一晩置きます。

洗浄の頻度は?


洗浄頻度は、万年筆を使用する程度によって変わります。



どういう事かといいますと、万年筆を洗浄する理由は、インクが固まることを防ぐためです。


万年筆を毎日使用し、インクが固まることはほとんどない状態なら、必要以上に洗浄する必要がありません。


しかし日常的に万年筆を使用していない場合は、インクが固まりやすい状態になります。



ですので、使用頻度に合わせて洗浄の頻度も合わせていくのが正解です。



しかし万年筆を毎日使う場合でも、2ヶ月に一度は洗浄しましょう。

長期間使用しない場合は、必ず洗浄してインクが残っていない状態にして保管することを、オススメします。

超音波洗浄について

万年筆も超音波洗浄機を使用することもできます。


洗浄機の中に、水を入れたコップを置き、コップの中に万年筆を浸けて洗浄機をスイッチオン!


あとはインクが無くなるまで洗浄機をかけるだけ。


☆注意点☆
1、直接洗浄機に万年筆を入れない

これは、洗浄機の内側にインクがついて、他の用途に使えなくなるため。
コップを、洗浄機に置いて使えば汚れません。


2、天然素材の万年筆は注意(超音波洗浄に限らず)

木や石、動物の角など天然の素材を軸に使っている万年筆は要注意。
水に浸けることで、材質が変化してしまうことがあります。



超音波洗浄機は強力な洗浄効果がありますが、万年筆を傷める可能性もあります。
そのため、日常的なメンテナンスとしてはあまり向いていません。
超音波洗浄機を使用するのは、どれだけ洗浄してもインク詰まりが直らないときなどにしてください。

最後に

どうでしたか?意外と簡単ですよね。

私は時間をかけてでも、自分の手で愛情込めて洗ってあげたいです。

手間をかけて洗浄している間に湧いてくる感情、というものもあったりします。

洗ってる間に、“その万年筆での出来事”を思い出したりもするんです。
そういう時間も大切にしたいですよね。

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