私の友人に半年程前からギターを始めた人がいます。
友人は、「ピッキングってすごく難しい!」そう言います。
私自身はエレキギターを20年以上趣味で弾いてるんですが、今の私でも、「ピッキング難しい」って思います。
しかし、その友人の言う難しいと、私が言う難しいとでは少しだけ違うんです。
友人は、「音が綺麗に出ない。」「ピックがひっかかる感じ」この事で悩んでいました。
「ピックの持ち方が悪いのかな?」「ピックの形が自分に合わないのかな?」
など聞いてきたんですよね。
違うんです。そうではないんです。
私は、「そうじゃないよ。きっと押弦するタイミングとピッキングするタイミングが合っていないんだよ。」
そう彼に言いました。彼はピンとこない顔してましたが。。。
押弦とピッキングのタイミング
そうなんです。
意外にこの押弦するタイミングとピッキングするタイミングをしっかり合わせるのってとても難しいんです。
特に初心者の頃はそこになかなか気付けないんです。
私もそうでした。
ちょっと速いフレーズ弾こうとすると、
“引っかかる感じ” “音が途切れる感じ” がするけど、
「まっ、いーか。音歪ませてたら全然うまく聞こえるし!」
など言って誤魔化したりしてませんか?
私はそう誤魔化してきたんですが、やっぱり後で気づくんですよね。
「俺って全然弾けてないじゃん…」って。
押弦するタイミングとピッキングするタイミングが合ってない事に結構後から気づいたんです。
その時から、私が現在も行っている練習がクロマチック練習です。
クロマチック練習のやり方
クロマチック練習です!これしかない!ってくらい効果的な練習法です。
これを読んでいる人はきっと、教本の最初に載っている様な事で、「またその話か…」と思われるでしょうが、やっぱりこれが一番効果的です。
6弦のどこのフレットから始めてもいいです。
人差し指→中指→薬指→小指の順で弾いていきます。(5フレットから始めたなら、5→6→7→8フレットと。)
次は5弦に移り、同じ様に繰り返し、4、3、2、1弦まで終えたら次は1弦から同じ様に押さえ戻ってきます。
つまらないとか言っちゃダメですよ。
ちなみに運指の順番は、色んな組み合わせができます。
24通りの組み合わせがあるので、”1 2 3 4 “に慣れたら試してみて下さい。
この24通りの組み合わせで苦手なものが必ずあるはずです。(意外に”4 3 2 1”が私は苦手だったりします。)
しかしこの24通りすべてのパターンをしっかり練習していたらかなりの時間を要すので、
いくつかピックアップして、準備運動としてやっていくことをオススメします。
1234 2341 3412 4123
1243 2314 3421 4132
1324 2413 3124 4213
1342 2431 3142 4231
1423 2134 3214 4312
1432 2143 3241 4321
※人差し指(1)、中指(2)、薬指(3)、小指(4)
■この練習での注意点■
押弦していない指を無駄に動かさない。そして弦から離れた指の弦との距離を、可能な限り短くする。
意識すべきことは、“バタつかないスムーズなフィンガリング”です。
ピッキング上達の為のポイント
ポイント① とにかく押弦とピッキングのタイミングをきっちり合わせる
ダウンピッキングだけでもいいですし、アップだけでも、オルタネイトでも何でもいいです。タイミングをとにかく意識して下さい!
必ずメトロノームを使って、最初はゆっくりと。スローテンポで全然大丈夫です。
むやみに速く弾かない様に。とにかくタイミングを合わせます。
ポイント② 次の音を弾くまで、押さえてる音は必ず伸ばし続ける
1音1音プチプチと切らないように。
これは、スムーズに演奏する上でとてもとても大切です!
これができているかできてないかで、上手か下手かがはっきり分かれるところです。
1日5分でもいいです。準備運動がてらで全然大丈夫。これを続けることが上達への近道です。
趣味の範囲とはいえ、ギター上手くなりたいですね。
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