ギターを弾いている時、どうも気持ち悪い。チューニングは合ってるのにどうも音程がおかしい気がする。
そういう経験ありませんか?
そんな時はオクターブ調整を疑ってみましょう。
オクターブ調整をしっかり行うことで解決します。
初心者の方は「難しそう」と、思うかもしれませんが簡単なので是非やってみて下さい。
オクターブ調整とは?
ギターのフレットは、一般的に理論上の計算値に基づいた間隔で配置されています。
しかし実際に演奏するときには、ネックに張られた弦をフレットに押さえつけることで、その弦高分の距離だけ、弦にテンションを加えることになります。
そうすると、計算値のままでは音程がシャープしてしまうんです。
そこで、音程を補正するための微調整を各弦ごとに行う必要があるのです。
これをオクターブ調整と呼んでいます。
2オクターブ調整の前に済ませておくこと
オクターブ調整の前に、
「弦高の調整」
は済ませておきましょう。
オクターブ調整した後に、弦の高さをかえてしまったら、オクターブチューニングも狂います。
逆に、弦の高さを調整した際には、オクターブチューニングも狂ってしまうので、オクターブ調整をする必要があります。
オクターブ調整のやり方
調整するには、ブリッジのサドルを前後に動かして調整します。
サドルを動かすネジは、ギターの種類によって違うのですが、プラスかマイナスどちらかのドライバーで調整ができます。
まずは普段通り、チューナーを使ってチューニングしてみましょう。
チューニングし終えたらオクターブ調整を行います。
1弦から調整していきましょう。
①1弦12フレットのハーモニクス音を出し、チューナーを利用して正確な音程に合わせます。
<ハーモニクス音の出し方>
12フレットのバーの真上に、軽く触れる程度に指を置きます。
その状態のまま、ピッキングと同時に弦に触れている指を離します。
“ポーン”といった高い音が出ると思います。
これがハーモニクス音です。
②次に、12フレットの実音(押さえて弾いた実音)を出し、チューナーで正確に比較してみましょう。
どうでしょうか?
ハーモニクス音と、押さえた実音とに差異がありませんか?
本来ならば、同じ音程にならなくてはいけません。
ズレがあるならば調整していきます。
12フレットの実音がハーモニクスの音程よりも高い(♯している)
→ オクターブ調整ネジを回してサドルを後方に下げる(ヘッド側から遠ざける)
実音の音程が低い(♭している)
→ サドルを前方にだす(ヘッド側に近づける)
サドルのネジを動かすと、実音もハーモニクスの音程も変化してしまうので、その都度チューナーで合わせ直します。
同様に2~6弦もサドルを動かし調整していきます。
少し根気のいる作業ですが、大切なのでしっかり行い、慣れましょう。
最後に
どんなにキレイでカッコイイギターでも、“音程”が合ってなければガッカリですよね?
きちんと調整されたギターは、例え安価なものでも、ちゃんと“いい音”出してくれます。
ギターのテクニックも大事ですが、こういう調整のテクニックもきちんと身に着けるのも大事です。
プロにおまかせしないといけない調整もありますが、自分で出来る事はやっていくことが、
自分の「音」を作っていく基礎となるのではないかと思います。
関連記事