ギターを始めたばかりの方は、なかなか綺麗な音が出ずに「本当にこれでいいのかな？」と疑心暗鬼になりながら、練習している方も多いのではないでしょうか。
綺麗な音を出すといってもエフェクター等を使って綺麗な音を出すということではなく、ここでは、「押弦」で綺麗な音を出すということをお話ししていきたいと思います。
結論から言えば、押弦をしっかり出来る様になることが、綺麗な音を出す為の第一歩です。
綺麗な音を出す押弦のコツ
ポイント① フレット寄りで押さえる
弦を押さえる時、どこを押さえれば一番綺麗に音がでるか知っていますか？
それは、フレットに近い所です。近ければ近いほど良いです。
例えば５フレットを押さえる場合、４フレットに近い箇所を押さえたら音がビビッてしまうと思います。
どの弦でもいいので１本の弦で試してみてください。
どうですか？５フレットの音を出す場合５フレットに近い方が音は綺麗ではありませんか？
単音で弾く場合もコードの場合もフレット寄りで押さえることを意識して押弦してみましょう。
ポイント② 指を立てて押さえる
次に指を立てて押さえます。指の第一関節をしっかり曲げて指を寝かさないようにします。
指を立てるコツは、押さえた時に、手首をぐっと前に突き出す様にするとうまくいくと思います。
指を立てて押さえるので「爪」は必ず切っておきましょう。爪が伸びていると爪が邪魔してしっかりと押弦できません。
また親指を、ネック裏側中心線辺りに置くことで指が立てやすかったり指が開きやすかったりします。
ギターを弾く上で、この親指の位置を意識するとしないとでは、随分違ってくるので意識したことない方は、意識してみて下さい。
余計なノイズを減らす
ギターで綺麗な音、クリアな音を出すには、弾かない弦を、いかにミュートするかが肝となります。
逆に出すべき音をしっかりと出すことも重要になります。
例えばＣのコードを弾く場合。
指がしっかり立っていれば、押さえている弦の隣の弦（開放）を弾いても、ペシッとはならないはずです。もしペシッとなるならば指が寝ているということになり、出すべき音がしっかりと出ていないこととなり、これがノイズの原因となり、下手くそに聞こえてしまうんです。
また、隣り合う弦で一方だけの音を出したい場合は片方はミュートをし、余計なノイズをシャットアウトします。
例えばこの画像では、人差し指で５・４弦を押さえています。
もっと詳しく言えば、人差し指の先で６弦に触れ、５・４弦は押さえ、３・２・１弦は人差し指の腹で軽く触れています。
この状態で全弦弾くと、５・４弦のみの音が出ます。
こちらの画像の例ですと、中指で３弦７フレットを押さえています。
中指の先で４弦に触れ、親指で５・６弦に触れ、２・１弦は中指の腹で触れています。
この状態で全弦弾くと３弦７フレットの音だけしか出ません。
このミュートというテクニックは最初慣れるまでは大変ですが、慣れてしまえばかなり使えるテクニックとなります。
余計なノイズを消すのもそうなんですが、音に厚みを出すことにもなるんです。
先の例ですと３弦７フレットの音だけを出す時、もちろん３弦のみピッキングした場合は、単音って感じなんですが、他弦をミュートしてコードを鳴らすように弾くと、ミュート音が加わり音に変化をもたらすことができるんです。
ニュアンスの幅が広がるとでもいいましょうか。音に厚みが増します。
単音で弾く場合と使い分けることにより、表現力を身に着けることができるんです。
コードを押さえる時も、そうでない時も、ミュートを意識して練習していれば綺麗な音を出せるように少しずつなっていきます。
そして右手のミュートも併用することをおすすめします。
高音弦を弾く場合、右手の手刀部分で低音弦に触れることで確実にノイズを減らすことができます。
このようにミュートで余計な音を消すことにより、綺麗な音、クリアな音が出せるようになります。
まとめ
まずは単音で綺麗な音が出せるようになることが第一です。
フレット寄りで押さえることを意識して、指を立てて押さえる。
次に余計な音が出ないようにミュートを意識する。一つ一つの音がきちんと出せているか。１コードずつ綺麗な音が鳴っているかを確認しましょう。
矛盾することを言うかもしれませんが、ギターを始めたばかりの頃は、全ての弦が綺麗に鳴っていなくてもそんなに気にしないで大丈夫です。
ある程度そのコードの雰囲気が出ていれば大丈夫です。バンドを組んだりしているなら尚更です。
多少のノイズなんか気にせず、ガンガン弾いて楽しみましょう！
綺麗な音が出せないからといって、弱気なストロークやピッキングになってしまってはもったいないです！
最初から綺麗な音が出るわけないです。すぐ綺麗な音が出るなら練習なんていらないですもん。あせらずゆっくりやってみてください。
必ず綺麗な音は出るようになりますよ。
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